2019年度 人文研究センター公開講演会「人文学と知」 ラテンアメリカ史への人文情報学の貢献—植民地期アンデスにおける先住民の総集住化を事例として
INFORMATION
16世紀後半、スペイン統治下のアンデスにおいて実施された先住民の総集住化は、約150万の人びとを1千以上の町に強制移住させる大規模な政策であり、植民地支配体制の基礎を固めたといわれている。しかし、その全貌はいまだ不透明である。多くの町の位置が未同定であり、その立地条件、人口規模、在来の親族集団との関係、教会組織上の位置づけも未解明である。本報告では、人文情報学のツール、とりわけ地理情報システム(GIS)とリソース?ディスクリプション?フレームワーク(RDF)が、総集住化の全体像の解明に貢献しうることを示す。
講師
国立民族学博物館 人類文明誌研究部教授
齋藤 晃 氏
東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程単位修得退学。1996年より民博勤務。文化人類学?ラテンアメリカ研究を専門とし、『魂の征服—アンデスにおける改宗の政治学』、平凡社(1993)、『南米キリスト教美術とコロニアリズム』(編著)、名古屋大学出版会(2005)、『テクストと人文学—知の土台を解剖する』(編著)、人文書院(2009)など著作多数。
詳細情報
名称
2019年度 人文研究センター公開講演会「人文学と知」 ラテンアメリカ史への人文情報学の貢献—植民地期アンデスにおける先住民の総集住化を事例として
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
主催
文学部人文研究センター
お問い合わせ
学部事務1課(文学部)
TEL:03-3985-3392